ルビー・ウーマン《復讐の館編》〔17〕頭の回転が速い分、彼女はせっかちでした。そんなに、嫌なら別にいいんだよ、アタシは1人で行動するし~。ちょっと、待ってよ!!どうすればいいかを、考えているんだから。この万博を引率してくれた伯母に対する感謝はあったし、それに反してはいないか??でも・・・宿泊場所は、彼女の知人宅。天秤にかけても、やじろべえは、ウンとも、スウとも言わない。結局、キャロはこの白い名馬に、サラブレッドというパンを食うことの方を、選択したんですね。フランス館♪フランス館♪オフランスだよ~んって。その時すでに、伯母は、ふたりが、居なくなったことを現実として受け止め、最悪の事態を想定して、前のめりになりそうになる自分を支えるのに必死だったのです。外国人の誘拐グループのアジトに連れ込まれてはしまいか・・・。いやいや、まだそこまでは行ってはいない。落ち着くんだ!オッペシャン〔ブス〕の容子さんはともかくとして、ベッピンのあの娘にもしものことがあったら、申し訳がたたない。こうしちゃあいられない。迷子のセンターに駆け込むしかない!!伯母がこの旅行を計画したのには、ふたつあって、後半、千葉まで足を延ばして、脇田大佐とキミの遺影に、初孫であるキャロと仏壇上で会わせること。もうひとつは、信じてやまない格言が、伯母の頭にあった。類は類を呼ぶという処の・・・。秀才と交わることで、姪のキャロに発奮や発露があるものと。いやあ、お見事!!サラブレッド〔皿とパン〕が運ばれてきたようですね♪