イエローダイヤ・マン《標榜編》〔60〕ゲーム業界にいる友から正月早々、メールが来る。本社で俺の案が採用になったという。ありがとう!!恩に着るよって。俺は早速電話して内容を確かめた。年金ゲームで名称もそのままでいくという。何が採用まで持ち込めたかが知りたかった。頭の黒い鼠を登場させて、その鼠を大中小と分け、名作童話、三匹のクマの要領で展開させていくというのだ。俺は心のどこかで、シマッタ・・とも思う。わが社にもゲーム部門はあるからだ。しかし、俺はそこまで考えず友に訊いたし、面白いかもと自身の構想を話したにとどまったが、友はやはり業界四位に付けるだけあって一気に三社を蹴落とす、トップに躍り出ることは狙いとして見えていて俺は三匹のネズミをいかに配置するかが気になり質問する。すると小さい鼠よりも大きな鼠の方が寝返りは速くてそこがメインになるというのだ。小さい頭の黒い鼠は最期まで身を粉にして奮闘して、その名前がゲーム業界の永久版に刻まれる。しかし中ぐらいの鼠は?これがボスを狙うのだというのだ。しかしオオボスにのし上がったユリ鼠獲り機の餌食に最期はなる。なぜ、年金に若者は食らいつくのだろう。後わずかしかない年金椅子獲りゲームのイントロが流れ出したといえよう。最期に笑う人生を誰もが恋願うのだ。