結婚を単なる生活様式だと捉えて、出世の一部に小道具化したり、片方にとってだけ都合のいい結婚なのなら、警鐘を促す場面になる。しかし結婚程、意外性のある映画はないのだ。絶対に駄目だ.....と当初は思った両者が、結婚三十周年を迎えたりするから人生はわからない。俺も結婚の中身を今、全部、話してしまうことを避けたいのは夢やロマンチックが無くなるのを恐れて、あえて言わない。三人の息子もある程度の夢を、結婚に対して抱くからだ。俺の理想は夫婦共働きの結婚で、二人とも生きて、年金を両者が受け取る。そのレインボー案に乗っかった夫婦を見ると、俺はジェラシーで一杯になって、終いには具合が悪くなる。俺が自分の年金を全部自由に使えない苦悩が家計簿の中で悶絶する。結婚とは詰まる所、経済の潤いを分配する場所なのかもしれない。この律儀な法則が俺を雁字搦めにして行く。デルスカイしておこう。働いてもいないのに年金を泥棒する輩はいる、年金泥棒だ!!