サファイア・マン《緻密な男編》〔112〕たった四ヶ月ですが離れていた間寂しかったのでしょう。キャロルに甘えてくるよりまず、姉兄であることは二人の認識を強固にしていました。それは十ヶ月の娘が今の旦那さんの子供で自分たちは違うという落差、三月に生まれてくる子供も同位でした。小学校入学を控える長男には難しくてそこは困難だったかもしれません。無理にわからせなくともいいとキャロルは思います。姉が相当に利発だったからです。小学校二年で矢上小学校からこの福岡へ転校させていました。この姉がキャロルの子育てを手伝い、大黒柱になってくれなければ激甚モノカキも幻だったでしょう。しかし彼女はすでにキャロルの人生が終わったとそう思っています。お母さんのすべてが思い込みで、全く才能なんかはなかったことは自明、結果が証明しているじゃない?って。この証言は貴重で、キャロルは決して悲しいとか暴言だと思いません。なぜなら地球上での生活は結果を重んじることが最優先です。そこで努力が報われないなら厳しい言葉に服するしかありません。母親の目からみてもこの娘の見積もりは相当に厳密でキャロルの人生をもしかしたらニセモノだと言い切るかもしれません。それもあり!!人生はだから価値があるのです。