ルビー・ウーマン《ロイヤル・ボックス編》〔25〕今、キャロが入れ歯が完成しても、上下の噛み合わせが、悪くって、やっぱり、初音ミクちゃんに歌ってもらおうかな?って、その方が初値も付き易いって思うのと同位で、まさお君のもとを、ちゃりで、ちゃっかり逃亡してきたキャロに、ひとつ、決定的なケジメが抜けていた・・・。みんな、笑わないで、聞いてね。つまり、何回も、人生や家族を変更していたら、それなりに、信用や、ランクが落ちるっていうこと、この時、21歳のキャロのもとに、謝罪に来てくれたんですよ。まさお君のお父様。でもキャロは玄関に出ないで、隠れていた・・・。そうしなさい・・・それでいいっていう声が聞こえたっていうのもあるよね。弟がそのときのこと、覚えていて、姉ちゃんは顔にあざを作って、あんとき青い顔で帰ってきたばい!って。自分では覚えていないんです。そういう20代になったばかりって、まさお君もキャロも、売り言葉に買い言葉だったんでしょうね。