若い時の弟をうちは一喝したが…

 

まだまだ未熟だった…彼は若気の至りのように、刹那的に見えたから、姉のうちは常に批判的に見るばかり。30代、40代、まではそう見えた。父を亡くして九年が経過しようとしてる。父を応援してる娘の立場をうちは中々崩せなかった。同じ物書き同士の連帯感はお互い堅くあった。ある日…父が、弟を政治家にしたい…とそう漏らしたとき、実はうちは、残念に思った口やった。何晒してけっかねん?!非常識も甚だしい!!しかし、長い年月を寝かして見ていると、彼は誰よりもまともなことを話してることがわかって来た。日本に世界は一目を置いている、それを認識する方がこれからが、容易いと円の強さを逆説するんや。