アクアマリン・マン

 

誰もが足を踏み入れないコンビニにお客様が入ってくる感動は言葉にならない。ガラガラ蛇もいなくなる。そして、閑散としていた店でお客様とレジ男子との会話が弾む♪寒くなったわねえ?はい。これまで暑かった分、寒さは堪(こた)えますね。何気ない会話が容子に刺さる。確かについ最近まで、暑い日々はあったからだ。すべてを自動レジが受け持ち、音声ガイダンスが店内をこだまするようになってはいても、人と人の会話はやはり特別な感触なのだろう。相手の言葉には鍵がある。それを常に聞けるコンビニに在籍出来て、容子は幸せ者である。