ブラックオニキス・マン

 母は出来るコンビニスタッフ等と同じ時給を、貰う現実に、最初こそ、異論を唱えていたものの、今は大人しくしている。元来人間は習性として、そこを持ってる。異論を唱えるときは、自分が浮かばれてない時は圧倒的に多い。それも、分からないで最初はもっと有能なスタッフの時給を上げて行くことを捲し立てていたが、母に異変は起こったのだろう。自分が発言するのは、利に適うことなのか?先輩たちは、本当に出来るウツワを持ってると、断言出来るのか?母の中でどうやら結論は出た模様だ。今のまま、全員の時給は変わらないままで充分いいのでは?と、意外な結論に落ち着いた。今のまま、みんなが自由に論戦出来る平等環境を良しとした。潜りで、このコンビニ世界を泳ぎ尽くしたら、一体どんなごちそうが獲れるだろう。ウニやサザエ、そして、あわび。キリがない。