西🏝姫瑠のアディショナルタイム384

 

誰にも迎合したことがないあたしの強さは、お粥の上に振る味塩の効力すらないと、自らを、過小評価していたが、そうではないことが分かった。みんなとこれまで、協業すら難しかったけど、どうやら難関を突破出来たようだ。その、手応えの啓示を受け取った。嬉しいさまは見て取れる。私の一喜は、一憂をはるかに超えて大きい。今の今まで見なかった場所まで来ていることが判明した。キラキラ輝くのは人の気配だ。ゴールドの重たい風が吹きおろしてくる。この街に6歳のとき来たのは罪を侵した私が、再生出来るためにと施された策だった。私は故郷を書き下ろす。第8位。ひがながの名所としてこの場所を入れたい。長崎バイパスに入る場所にある滝の観音だ……美しい音にみんなが固唾を飲み込むだろう。60年間あたしも行ってない。