西🏝姫瑠のアディショナルタイム(108)

 

何がもっとも、人生で怖いのか?その最高峰をあたしは味わって、まだ今も、戦慄は脳裏にこだましている。ひがながから市の中心へ向かい蛍茶屋付近から左折、深堀へ行くルートはよく慣れた道のりだったのに、帰り道でハンドルを早く右へ切り、お金の必要な有料道路に乗ってしまい、慌てふためく。女神大橋が見えたから安堵していたのに、どうも、違う…100円必要なことが分かったときの怖ろしい断末魔。家族が後部席から、100円ある!!って発したときは、天にも昇る気持ち…しかし、そのあと、幾つものトンネルを抜けて走るも、聞いたことも、見たこともない街、塩浜町に辿りつく。ナビを見ると書いてある。ファミマの明るさを見つけ、店内の夜勤女子スタッフに東長崎まで帰る道のりを尋ねた。どうか、道を教えて下さい。道に迷いましたって。明るくて、親切なその女子のお陰で無事に家に帰り着き、改めてコンビニの果たす役割に感動をもらっていた。飽の浦のファミマだった。トイレを差し出すのみではないコンビニの役割は、迷子になっている人の救出だった。