デニム・ブルーママン18の2

 

新聞配達をしたい!!って言ってきたときは私は驚くのですが、どうせ、長くは続きはしないってあえていちゃもんを付けず、じっとあの子を観察していたのです。いちゃもんをつけて、せっかくのあの子の選択がぽしゃれば、逆に良くないとそう感じたのです。やりたいなら、やってもいいけど、重大な任務が新聞にはある。だから、配るのが嫌だ・・きついってなったとしても途中放棄が出来ないのよ?て心の中で思うものの私はそれを言うことがいかに稚拙であるか、もうその頃は悟っていました。あの子なりに悩み、17歳は転校した高校でクラスの一員として頑張った。三年生になって新しい取り組みに新聞配達を入れてきたとき、私は、心のどこかで喜びもあったのは覚えていました。新聞を配達するということで、メディアに興味を持つだけでなく、その新聞を今か今かと朝から待っている人々を知りたい、感じたいっていう興味だったのでしょう。ただ、過酷な仕事であることは言えました。自転車は持っていましたが、せいぜい30枚を配るのがやっとでは?と想像していましたが、80枚から百枚をやがて任されて、自転車の前と後ろに括り付けて配るために、朝の五時から新聞販売店へ通うのです。いい天気の日なら最高でしょう。しかし問題は雨の日です。濡れないよう、工夫しないといけない。様々なアクションを想定し、自分なりに防備していく。この方法ではダメ・・とかこれなら大丈夫!!って。自分が濡れるのは当たり前。自分よりも守らないといけないのが朝刊だったのです。