ふる里がいとしいな・・・ってようやくこの境地に達することが出来たのも本来のあたしの性格が鎧をつけていた証明だろう。どこぞに逃避したい!!っていう気持ちが大きくてバンドの世界にその生き甲斐を求めて諫早でしばらく生活をしていた10代後半。人間はやはり、生業を持たないといけないということがようやく齢(よわい)、66年を前にその信念へ到達する。これまではふわふわした気持ちが先導していた感じがある。成るようになるしかならない・・・そして明日は明日の風が吹く。しかしやはりそれは許されないことがわかった。文豪であっても金銭が求められている。すぐにも必要なのだ。ここまで逼迫すればみずから働かないといけない。コンビニがあってあたしは救われた・・・しかも徒歩で行ける距離。あれだけセブンイレブンには迷惑を懸けてきたのに、そこが、あたしを救う?これも神がかりだ。しかも昨日はショートメールが来る。日曜日は朝の六時から九時までだけど、7月からお昼の12時までどうですか?すまほを見ていた家族がオーナーに返信してくれた。ありがとうございます。大丈夫ですって。もうギガがなくなってあたしのスマホを見ていたのだろう。同じ日に長時間稼げる方がてっとり早いよね?!って家族は喜ぶ。自分は働かず、このザマだ。しかしこの子を育んだのは奇しくもこの国だ。いい国に生まれて思う存分親を働かせて、これで果たしていいのだろうか?あたしは仕事シフトを貰って新鮮な喜びに浸る。実はオーナーとの最初の面接で言われたことがある。コンビニを経営しませんか?って。そういう夢をこれから構築していくかもしれない。