ルビー・ウーマン1048

 せっかく3枚座布団カバーが売れたのにあのコンビニ、セブンにある大きい方の箱に入らない。ぎゅうぎゅう詰めにしたら入るかも・・・って頑張っているとこを家族に見られて、3枚で千円ちょっと・・・って話すとキレられる。何やってんの?3枚でしょ?安すぎるよ、あんたはオタンコナスよ。でも・・・って泣きそうになる。取引を増やさないといけない。二箱に詰めて送ってもいい?って話すとまたキレられて、そういう箱を買う店はあたしが行かないセブンにしてよ?ってふたりで取り決めをもうけた。網場のセブンは狭いから彼女は好まない。子供が走るからだ。箱を買うときはあそこにしてよ?って。なんでここまで攻勢を掛けられて規制内に収まらないといけない?ってのはある。彼女とあたしは正反対の性格であたしはサービス満点にしたい店主。彼女は買ったらさっさと帰れ!!っていう冷酷非情な店主。ふたりの間には溝があってマリアナ海溝よりも深い。あたし・・・なんで、あやつを参入させた?悔いばかり湧いてくる。しかし一取引の1という数字はあやつのお陰で印字されている。あたしは間違ったので全部あげますって言ったけど、あやつは引き下がらず、少ないながら集金をした。そこがある。一は消えないからだ。

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