デニム・ブルーママン13の10

 一年の英語の時間に容子は自身の中で異変を感じ質問してきます。義務教育での縛りは正当なのだろうか?と。なぜそういう質問が来るか?少し冷静にならなきゃあと、私は自分に言い聞かせ、逆に問い掛けたのです。あなたは、なぜ、バレーボールに夢中になってるの?容子はすぐ明るい顔になって自分はチー厶の中でレギュラーになりたい目標がある。そうでしょ?と私は答えつつ、あなたが義務教育の中で仲間といるからこそ、目標が見つかり易い。容子は確かめるように私の顔色を見ながら話します。みんなと一緒に、義務教育の9年間を、過ごすことには、深い意味があるのね?と…何らかの疑問点を授業中に攫んだのでしょう。義務教育には無意味なことは、何ひとつ、ないことは自明だったのです。f:id:hn0709:20220131212925j:plain