デニム・ブルーママン12の11

 小学校正門通りに貸本屋がオープンし、生徒たちは足繁く通い始めます。その頃の雑誌や漫画は結構子供たちに浸透し、楳図かずおの本が一番人気だったのです。借りた本は2日後に返せばOKでみんなが自分が借りている本を見せ合いっこしているようでした。簡易なノート方式で返すことをみんな励行し、雑誌には付録が付くので店の主人は付録にも、相当に人気が集まることに気が付く。そして、欲しい生徒の為に予約も受けるのです。この手法は新しい機運になり、子供たちの間で静かなブー厶を巻き起こすことになる。容子は付録が大好きだった…。学校では学習と科学、どちらかを毎月申し込むことが出来ましたがそちらもかなりの人気商品でした。どちらも取る生徒もあり、科学が好きな理系、学習に総体される文系、2極志向は50年以上前から子供たちを二分していたようです。f:id:hn0709:20211206231548j:plain