アクアマリン・マン16

 昨夜の阪神の遥人投手…僕は心底、感動した。いやはや、諦めが速い僕が監督ならば満塁になった時点で、投手交代しただろう。しかし、やはり、矢野監督には遥人を信じて任せる気持ちが大きかったのだろう。僕にとって無防備なさい配が、遥人には、ソッコー、効いた!…100パーセント信用され全部を任される。なんという投手冥利だろう。一番極め付けは、甲乙付け難いが、丸を討ち獲ったときだと僕は想像する。ダブルプレーにも頼らず、みずから搾り出した処の球威で初の完封試合をものにした。彼のサイコーの笑顔に僕はまだトラに優秀の期待が出来るのでは?と思い直した。普段からガッツポーズがほぼない彼だからなお、心奪われる僕がいた。