おぼろげながら母なら誰しも考える。一体子供たちの誰が、年老いた時に、自分の面倒を看てくれるのか?私も、それは時々考えました。すぐに、第六感で感じ取っていたのは、容子は忙しくて、自分には遠い存在になるのでは?との予感です。しかし弟には膨大な時間があるように私には想像出来たのです。まず、私への依存度ですが、容子には弟の半分もない。これは姉とか弟とか、年齢とかは関与しません。あくまでも、私を中心に物事を捉えているかどうか?の、配分の問題です。男の子はそれ程、母である自分を慕ってくれるのか…それに比べると容子は合理主義で、あっさりし過ぎていた。愛情淡白の傾向にあったのです。