ルビー・ウーマン909

プロヴァンスの贈りものという映画を見ながら、ここで目が留まる。主人公の金融トレーダーが四角い塹壕のような人から見えない場所に落ちる。助けを呼ぶけどなかなか来ない。やがて、彼女がこっちへ歩いてくるけど、すぐに助けてくれそうにない。彼女はホースを使い凄い勢いで彼のいる場所を水で一杯にし、やがて、彼は浮かび、塹壕から這い上がる。これを見ながらリドリー・スコット監督の頭の中を垣間見る。這い上がろうと、必死で、もがくのは人間の習性…だけど、自然に浮かぶようになっているっていう前提トリックです。スペクタクルと恋愛の両刀使いの監督はやはり魅せてくれる。