デニム・ブルー・サファイアママン2の7

 子供を預かってくれる家を早速探したのにも訳があったのです。出来れば一ヶ月くらいでもいい・・・夫の実家で見させてもらえないか?っていう打診があった。乳母まで探してあるという周到さに戦き私は即、拒否する。しかし実際にはその後、考えを変え一晩だけ宿泊をさせます。しかしそれにしても実家の義母はとことん孫の誕生に拘っていて、それは女子であってもそうなのだろうか?私なりに深く考えてみたのです。孫ってそんなにも大切なものなんだなって。父、喜一郎も黄泉の国で母キミと一緒に祈ってくれていたのでしょう。喜一郎にとっての初孫。私は無事に出産し病院のベッドで待っていたそのときです。先生が、申し訳なさそうに、報告してくる。思ったよりも随分難産だった。顔が、よがんどるけど気になさらず時間を待ってください。気になる報告です。よがむ・・とは長崎弁で曲がっている。一体どういう具合に?対面したとき、鼻を見てわかった。ああ、このことだったんだなって。鼻がぺっちゃんこで、顎のあたりも・・・でも健康でした。五体満足に生まれて何を悩むの?自分自身が滑稽で先生も大げさかも?って。しかしこの鼻が女性にとっては重大だったのです。日が経過していけば治るという種類ではなかったのです。この子が少し不憫になっていると対面を終えた夫は、大層喜び、こう発する。とても可愛いかやかネって・・・。泣いているのです。