あたしにはようやく叔母、美知と自分の違いが明瞭に分かって来ます。これはやはり父のことをしたためるようになってから?倍速で気が付くのも、叔母が短歌人であったのに対して自分が狂歌人であること、両者の差が浮き彫りになるような今朝の短歌です。これは自著、よみびとしらすの中に一首だけ入れてある叔母の短歌なんですが、最初からうっかりとは言い難い恐ろしい、あたし史上最悪のミスを犯していたのです。まず短歌から紹介しましょう。叔母の通りではこうです。稲の花 密かに咲くか 田の畔を 歩みて来れば 青草匂ふ しかしあたしはこの短歌の歩みて来ればを、なんと、歩みてゆけばに間違って出稿し活字として出版してしまいます。しかも・・・気が付くのも遅くて四、五年は経過してことの真相に気が付くのです。稲の花は咲く時間がとても短くて美知はもう一回畔を戻って咲いているのを確かめたかった・・・そういう風情なのに、なんと姪っこのあたしは何を勘違いしたのか歩みてゆけば・・・でもここに狂歌の香りがぷぅ~~んと漂って来る。なぜかというと青草です。京都弁のあほくさが架かっている。しかも歩みてにはあゆ見てが架かってあたしの源氏名、あゆみが入っている。この名前をクラブ時代四年間使用。青臭いのを飛び越えて、あほ臭い姪っ子のあたしに叔母はヒステリックにも叫ぶ。もうこの子には、うんざりだわ!!なんとかして!!って。短歌と狂歌の境界線も同時クリアになっていますね~~