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 僕はやみつきになって、又お惣菜コーナーでエビチリを探すが、あるにはあっても、三割引きシールはまだ貼ってない。持久戦でも待っていたいケチな自分がプライスストライキで座り込んでいるかと思えば、それとは違う自分も現れてそこで二人が、真っ向対峙するのだ。前者の僕は三割引きで買うべきと譲らない。しかし、後者の自分が新構想に出ていることに驚く。エビチリに割引シールがないことを了承する自分でしかも、値が不動なことを心の片隅で願う自分。僕自身が正直わからなくなった。閉店近くなると値引きシールは大抵どのスーパーでの普通に行われている。それなのに、僕の心の片隅に値段不動への思いがあったのだ。僕は値引きになってないエビチリを一つ購入する。賢い消費者とは言えないが、それでもいい自分が勝利していた。