ルビー・ウーマンr266 金策に走るという背格好がほぼようちゃんの人生には設定あったみたいで、当時から台所は火の車だった。しかし何とか、お金を確保して出産して退院後の一週間くらい、エイミーに来て貰ったことが記憶の中で輝くのも、彼女の本当の素晴らしさに芯から目覚めた自分がいたからでしょう。エイミーはその頃すでに数年間、正社員でいただけに物事の常識を弁えていて、それでも私のたってのお願いを了承して、晩御飯のおかず作りに来てくれたのです。バスに乗ってわざわざ来てくれた申し訳なさも通り越してさらに思ったのは、食の調達や調理、配膳に於いて彼女はすでに上級をマスターしていてそこに驚くのです。身内が大きな材木産業をしていることもあって、エイミーはザ財伐の中のお譲さま。お金に困ったことがない。私はエイミーのような立場とは全く反対にいながらなぜ、こんなお嬢を辺ぴな高台まで呼ぶことは可能だったんでしょう。相手の優しさに付け込んだ行いだったと今、猛省します。彼女のリズムを一時期でも壊してしまったかも?は類推出来ます。しかし彼女は私や赤ちゃんに会えることがとても嬉しいし、楽しみなのよ?って言ってくれて、そこに甘えてしまったというのもあったのです。第一日目はロールキャベツで彼女はもう器に盛るだけにして私を台所に呼ぶのです。