ルビー・ウーマンr269 私は符合論の大元締めをまさか、このエイミーが握るなんてまだ、その頃は気が付いてはない。ただ、何となく、こういう話を好感を持って聞いていたのです。ねえ、私の一番上の姉も二番目の姉も川の付く名字の人と結婚したの、三番目の姉ももしもそうなれば凄いって思わない?私はその頃は、ただの偶然だと思い、ロマンチックに答えます。そうなればぞくぞくするね~~って。でも後に本当に三番目のお姉さんが川の付く人と結婚したので、ここでも符合論はすでに展開していたことを最近気が付くのです。なぜならエイミーは心のどこかで川の付く人を探していた可能性?そこは否めないと思うのです。しかしエイミーはそのことを強く自分から強調はしません。彼女は私のようなズンダレではなく、ましてや口が堅い。たとえ、どんなことがあっても自分の心の蔵まで、見せることにはならないだろうって。エイミーは暗示力を持った少女だった。その頃を知っているだけに、なぜ、符合論はこうして鋭敏な動きを見せていたのだろうって今になって思うのです。証明されれば世界的な発見になります。そして誰もがその示唆を重要事項として受け止めることが出来る。夢のような話ではありましたが、エイミーが少女のままの気持ちをそのまま維持していたことで、私を根底から突き動かしたのです。