ルビー・ウーマン《ロイヤル・ボックス編》〔248〕父のあっけらかんとした憔悴に暫くは付き合ったようちゃんでしたが、自分がやはり物書きということはあって、すぐに美容学校の紹介先ではなく自分の同窓生の店を訪ねるのです。県立東高の一年時に一緒だったクラスメイトの親御さんが経営の長崎駅に近い美容室を選びます。美容学校の紹介してくれた店には実は行けなくなっていたのです。選挙の応援ということで断っていたので自分で探した方がいいかもな!!って申し訳ない気持ちで次の店を探しあてていたのです。当時の美容免許の取得は、一年間美容学校に行き、学科の単位を取ってその後の一年で、美容現場での実地訓の後、美容師免許試験を獲れる資格をゲットという経緯になっていたのです。免許に拘り一旦はその美容室で頑張ろうとするのですがやっぱり続かないのです。美容学校時代の親友に電話掛けると彼女めっちゃ元気でお店ですでに顧客獲得に成功しているようで羨ましかった。伯母がお店をわざわざ訪ねて来てくれてオーナーにご挨拶してくれるのに、ようちゃんはどこか不安定なのです。なぜ、美容を選んだのか??そこが正に問われていて伯母は早速、容子ちゃんの心に地道さは無かったように見えた!!って親戚中にふれ回っていて、見る目があるなあって実は恐ろしかったのです。