俺は今日、ネットに入ったあいつのブラウスをトイレのマットと一緒に洗ってしまう。っていうより俺は知っていたのだ。マットとブラウス。どっちも一緒に洗っても別に何ともないのが俺で、しかしあいつは涙目で叫ぶ!!なんてことやってくれるのよ??って。俺はそのキーキー声を聞いてやったぞ!!と心の中が嬉しさで充満する。このところ、いいことあったのか、毎日楽しそうなあいつを見ていて腹が立っていた。俺が爪に火を灯すように生活しているのに、それをコケにするような台詞で馬鹿にするのだ。それで俺も堪忍袋に亀裂が入った。あいつのブラウスの入ったネットを見つけてトイレのマットと一緒に間違って洗ってしまったかのごとき仕草。俺に神は微笑んだ。こういう機会は余りないのだ。なぜならたった一枚でもあいつは俺の衣類と混ざるのを恐れすぐ洗濯機に掛ける。この洗濯機も秀逸で重さの分しか水が出ない。つまり節約家の洗濯機なのだ。いじめに負けない人生論、いつも苛められているからといって、報復がない訳ではない。