ちょうど、今日が市内清掃の日になっていて、班長の俺の家が清掃が終わった後のプレゼントを配る役目になっていて、俺がくさむしりを二時間した後、あいつはゴミ袋のセットを役員の家に取りに行って、それを十七軒分配った後に真相が言い渡される。実は草むしりに参加してない、マンション住民の八世帯に渡さなくてもいいのに、あいつはご親切にも配ってしまっていて、実は俺もあいつの考えに賛同していたから何も事前に言わなかった。別のお世話係りの人は、こう言ったのだ。町費だけ貰っていて、草むしりに参加しない人は、今回はゴミ袋を遠慮して貰うっていう話。俺はおかしいと思い噛みつく。なぜなら毎月五百円の町費は決して安くはない金額で、それを納めている以上、ごみ袋は渡すべきだと。しかし、結局、あいつは、役員の家で、問い詰められて、草むしりをしていないマンションの分を後から撤去しに取り戻しに走ったという。一軒家でも、草むしりに来ていなかった家の分も合わせると、九軒分を役員宅に戻したのだ。俺はあいつをいじめたかもしれない!!ってふと思ったし、最初からお世話係りの人の意向を正確に伝えていれば、あいつは、きつい思いをしなかったからだ。いじめに負けない人生論、汗をかいて、自分で右往左往したからこそ、身に沁みてわかった部分もあるだろう。しかし発端から鑑みると、俺と同じ信念だった。そこが救いにもなる。