ルビー・ウーマン《ロイヤル・ボックス編》〔237〕とうとう前夫と店のカウンターで知り合うキッカケを掴むようちゃんですが、この出会いを当初は最高の出会いとか、運命の白馬の王子様との出会いとか全く感じてはいないようちゃんで、言葉遣いが汚く思え辟易としていたとは正直な感想なんです。歌が大好きで結構一杯歌うのはいいんですが、見るからにお金がないんだな?って思わせる貧相で、ようちゃんの心には暗雲も立ち込めてきます。しかし一顧客に過ぎないのです。いちいち考え込んで悩む段階でもないのに、なぜ、自分が彼の風貌や仕草や言葉遣いに敏感になっている??って解せなかったのですが、ある日、その乱暴で学のない男の決定打とも言える言葉に遭遇してげんなりとなるのです。みっちゃんは最初、前夫の担当だったみたいで、みっちゃんに訊けば彼の日常も解りはするものの、近付いてはいけない?それとも安全牌?って真実みっちゃんに訊かなくとも分かるっていう場面に、やがて到達するのです。みっちゃん道々糞たれて.....っていうような替え唄を歌っていて、聞き捨てならない言葉群を耳にしたようちゃんはみっちゃんの顔を魔横に見ますが彼女は大人なのでしょうか?全然にこにこ顔で応対しているのです。こんな場面こそがようちゃんを覚醒させるシーンになっていたのです。