エメラルド・ウーマン《深窓の令嬢ダブリュー編》〔71〕私達はあと何年余命がある?って考える前の時間の科学があって、それは私達、親の世代の結果を含むシンプルな命題を次の世代に明示しておくこと、ここは不可欠かなって。風呂屋に着くと、健美の湯という名前通りに多くの老若男女が玄関先に溢れていて里子は驚きます。バスの帰りの時間も見ておくべきだったと後悔していると、脱衣室にきちんとバスの時刻の明示はあるのです。自分はいつからこんなに几帳面な性質になったんだろうか?ってそれは保険会社に入社したことが大きかったなと自己分析するのです。いつもいつも成績で評価されて、仕舞いには自分の身内を保険に入れて成績を補填しながらここまできた経緯。そこを思うと一瞬、奇跡に遭遇した気持ちなるのです。家族がいたからこそ這い上がって来れたこと!!しかしこれからは外資系の時代ではないことは誰の目にも明らかで、ここにも求人情報が貼ってありそれをスルー出来ない弱さを感じるのです。しかしそれに目が行くことは単に弱さだけを露呈してはいないことをすぐにも察知するのです。こうまで闊達に就職情報に目を奪われている自分の認識や方向性は正しいのでは?とそう興奮するのです。これからの人生はどっちに転ぶかで大きく分かれてしまう.....そこさえ間違わなければ御の字だと.....。