エメラルド・ウーマン《深窓の令嬢ダブリュー編》〔32〕踵を返すように強いショックに里子は襲われる。もはや前夫との関わり自体を消したい症候群です。確かに結婚生活はあった。そこで子供もふたり生まれた。看過は出来ないものの今後は一切関係なしで生きたかった。ワガママかもしれないけれどこの気持ちに嘘はなく、そういった失われた家族のワンピースとしてジグソー作業に関わっていくことも難儀で、けだるかったのです。娘達は一時期こそ父親に傾倒していたものの最近の傾向は違っていて、セカイワクで物事を回覧する癖がついたようで、それはテレビ映像が成長を促進しているようなのです。昨夜はチリを紹介していて、そのスーパーマーケットに飲むヨーグルトしかなくて眼を見張ります。自販機だって同位で、その国ごとに特徴があることに気が付かされます。きっと娘たちも観ているかも?ってメールするとどっちかというとシチリアに興味を抱いているようで、南米すなわち遠いがあるのでしょう。それとチーズが女子の心を捉えてしまったようです。パンにクリームをふんだんに挟んで食べる朝食の豪華版。ニッポンにはまだ浸透してはいない食文化だけにヒントを貰うのです。海外の様々な保険も同位ではないか?を里子は開発を念頭に類推するのです。