サファイア・マン《かけがいのない男編》〔174〕ようちゃんとシゲルちゃんは日曜日になると、二男を連れて散歩も兼ねて朝のウォーキングへ向かっています。次女や上の子供達は家でテレビを見たりビデオを見たりで寛ぐのですが、ようちゃんはこの頃、お披露目もあったことで、余りガタガタいうことは控えてそっと彼を見守る姿勢でいたのです。普通は三年で転勤というサイクルが四年にまでなろうとしていたのに、自分の多額の負債が彼なしでは解決しないことも頭の要所にはあって、ここまで膨らむとは自分でも凄過ぎで、皆もカードはせめて四枚で止めておきましょう。ようちゃんの場合、最初イワタヤでスムーズに結婚指輪を購入したことから始まっています。十万くらいするダイヤ一連の計一カラットをAZカードで購入した時の幸福感!!きっとこれが結婚なんだわ!!って。でもよくよく考えるてみると、結婚指輪は相手から貰うもの。ようちゃんは彼の言葉の冒頭に俺は指輪はしない!!っていう拒否発言があったので、自分で調達するしか無かったのです。その指輪を困ったときに、質に出したのがキッカケで購入金額の五分の一で鑑定されて、このお金の生みだし方に自分で嵌まっていくのです。