エメラルド・ウーマン《深窓の令嬢ダブリュー編》〔64〕バスを乗り越して発見が適ったあの川柳町を探そうとあちこち探索しますが、とうとう川柳を発見出来ず、里子は意外な構想に出るのです。人生がもしも最初から決定していたのなら、川柳には一回しか立ち寄れないと運命の法則で決められていたのなら?って。探すのを止めて西友に入って一番安い発泡酒を二本購入します。そこには懐しいお湯を入れて頂く文明堂の懐中おしるこが置いてあって、立ち寄った時には必ず購入してネカフェで頂くのですが、この甘さが何ともいえず上品で、安い商品ではありませんがこのランクは保っていたいなあって人生を設計し直すのです。自分はこのおしるこを購入不可になるほど、貧乏に陥ってはいけない!!という発奮ですが、今後生きざまを分けるシビアな境界線にもなるゆえ肝に銘じたのです。このおしるこを将来ずっと頂けるような身分でいる為には必須条件がありました。出るを抑える生活です。出費の無駄を排し有効にお金を推移させる。一日に五百円位を食費にあてて、月に十万円上限と決めるのです。ネカフェ代は一日2600円かかるものの、ポイント還元率も良く五日いれば一日はただになるシステム。そういった利点を探るのです。