サファイア・マン《面白い男編》〔166〕父は仲介に立った自分の職責を果たせないものの不思議な厚遇にはっとするのです。夫が追い出されても自分は娘にとって別格で家のリビング籐のカウチに腰かけているという...。元々父には結婚した時から大佐の娘と結婚したというえもいわれぬ境地があって、その愛娘となると可愛さひとしお。この娘の為なら火の中水の中まで行くぞ!!のシナリオはあって世の希少性や符合性に酷く感嘆する性質だったのです。両方に対して中立であらねばまずいのに、シゲルさんも寛容度が小さいのでは?とすら思えてきて、優柔不断なのかもしれないな?って父なりの見識を深めてしまうのです。そしてこの間の国民健康保険料を支払っている父にも言い分が頑固としてある事を前面に出してくるのです。シゲルさんだって、こんなお金を親にいついつまでもずるずると支払いさせる人物だろうか?この件がすっきり収まる為にも容子さんの心のありようが今正に、問われているんではなかろうか?ダメよ、お父さん、私は何年待ったと思うの?最初の子供を産んではや三年よ、こういう待つことの出来る女性は今は皆無だと思う!!そうなのかなあ、僕には...