クリスマスということもあって、あいつにプレゼントをしてしまう。度数がありまくりで、ひょっとするとあの格安店では無理かも?と思って至近距離にあるコクラヤに行かせたのだ。すぐにも目の検査をしてもらいフレームも決めてきたようだ。二万三千円くらい。こういうのに俺は出し惜しみをしない。しかも今回、鼻が低いあいつが懇願して、絶対にずり落ちて来ないフレームを探してもらったというのだ。華奢で線が細い。保管に注意しないと...。二十八日の夕刻に出来上がる。俺は受け取るときに親和のバンクカードで支払う積りでいたが、急きょ払い出しに行き散歩がてらに支払って来た。現金の縁起の良さに勝るものなど、この世には存在しない。今俺が急に倒れたりしたら、あいつのメガネがオジャンになってしまうのでは??って。作家にとって目より大事なものなど存在しない。デルスカイしておこう、サンタ愛だ。