ピーパー・ウーマン《ジュエリー・ボックス編》〔40〕私は横浜のサイゼリアで、ムール貝を使ったイタリアンを食べながら、この身を余すところなく食べたい自分と対峙しました。それはそれは美味しい食材なのに殻に付いた身を奇麗に食べ尽すことが出来ず、それをやろうとするとマナー違反になることにハッとするのです。それは?極上のものには制限が付くという決まり・・・。そういう図式でいえば我々にこそこれから挑戦が出来るんじゃないでしょうか?しかしこのムール貝に殻を付けずに出そうとしても絵画的に映えない。どういうことなんですか?ムール貝は身を殻に預けているこそ貝の極上と威厳を保っている。牡蠣でもホタテでも同様で、もしもそれが安価で身だけで勝負しているのなら上琉とは言えないでしょう。顧客層をどこに設定するのか?俺達は中流でも舌の肥えた人々をフォローしていくのでは?私はこう考えています。超一流と、下流を無差別に対峙させ、お互いが持っている次元エネルギーを競争の原理に掛けさせる。どちらの顧客層も?もちろん!!大は小を兼ねる。この言葉はこう言うときの為に控える諺だと言えるでしょう。