ルビー・ウーマン《ジーニアース編》〔201〕今もしも現世に現われたら、美知はどんな生き方を選ぶでしょう!!タヤは自分の飯を自分で食える人生を、子供達にはきちんと採らせた子育てをした人物です。それだけ手に職を持つことに拘り続けた女性で美知に関しても手抜かりはなく女学校に行っていたときに三菱の兵器工場に狩り出されなければ人生ももしかしたら変わっていたかもしれず、しかし聴いたところによると生き残った美知は本当に運が良かったと周りが話すので、子供心にもこう思ったのです。原爆で一瞬にしてあの辺りは焼け野原になったと聴いている・・・。それなのに美知は怪我ひとつなく助け出され、どうにかこうにか生き延びて、三十六歳まで命の灯火を点せた。これを幸いと捉えるべきか?それとも、それでも不幸過ぎる!と嘆くべきか・・・この気持ちの揺れこそが戦争の論点だと推測するのです。卓越した見解を後世はもつべきで、後年キャロルは原爆の論点自体の意見を変えていくのです。そのダブリューの原爆が戦争を終結させた!!という意見から脱皮していくのですが、この思いは特に八月は強烈です。どんな問題にも必ず理性的決着があって、結果論では追いつかなくて、人類がもしもこの点で間違いさえ起こさなければ未来は薔薇色なのです。