ルビー・ウーマン《ロイヤル・ボックス編》〔201〕紆余曲折はあっても彼女もキャロルも人生を真面目に捉え、どうすればいい人生を闊歩とまではいかずとも間違いなく進んでいけるかを模索していたといえるでしょう。彼女は子沢山になってうどん屋で働くキャロルを見つめその経済力も見ていたに違いないし、堅実志向できた彼女のこと、無駄な金の遣い方もせず、離婚したけれどひとりで、誰にも迷惑をかけずに生きてきたそういう自負を折りに触れてきてキャロルは同じ五十年を生きてこうも開きがあるものなのかと恐れ入るのです。離婚をマイナスイメージに採っている人々が増えたのはバツイチと言う言葉の影響大です。バツをプラスにする!!ということで、バツプラとここで言い換えましょう。その二十歳の頃の両者を観ていくと完全に違うのが彼女の志向です。正社員にそれからなるんですね。小さなカバン屋さんですがその時の決定の喜びを今も忘れません。ちょくちょく寄って私も買います。小さなメタルで出来たバッグなんですがそれが美しいんです。大体白いものが多くて肩掛けチェーンが女性らしさをかもし出してくれるんですが、キラキラしたメタルが宝石には無い日常性を体現してそれをエイミーが結婚するときプレゼントしています。今考えれば友達同士、お互いの生き方をしっかりと参考にしていたんですね。