ルビー・ウーマン《ジーニアース編》〔164〕みんなのうちに遊びにいく放課後、どうしても危ないときが既に発生するようになって、キャロルは選択肢を迫られます。こうやって、キャロルの小学校低学年から四年生へいくまでにも弟の後追いにいかに対処するかを自分自身で検証する、いわば対策ですが、子育ての第一義にもなる安全思考ですよね。彼は姉の行き先には必ずワクワクがあると思い込み志向が固まっています。彼が知らない間に出た積りが一回は彼が危険なことに巻き込まれるといった事情もあって、キャロルは話をして出掛けることに数回挑戦します。彼は絶対に付いて来たい願望の塊になってキャロルから一時も離れません。母はニコニコしてその様子を見ています。六歳年齢が空いた姉弟の行動半径は当然ながら違っていても彼が理解に苦しむ場面。やはり弟を説得するのは無理とわかったキャロルは最も安全なロコちゃんの家の前で、パッといなくなる方法を取るのです。ロコちゃんの家なら危なくはありません。三叉路になっているからです。彼に諦め・・・という観念を植え付けることも成長段階として正しいとそう踏んだもののそれからしばらくしてエイミーの家の倉庫でママゴト遊びをしているとき、彼がサッと目の前を通り過ぎたときには胆を抜かれました。こっそり後を付けて、誰にもわからないように影からママゴト遊びに魅入っていたのです。やれやれ・・・キャロルの友達は温厚で弟も入れて遊んでくれたのは幸いでした。