サファイア・マン《かけがいのない男編》〔121〕彼は時代の最先端を走る企業戦士でその活躍を本当ならば一緒に喜び伴走していくことが理想ではあったけれど、こういう死角もあったんだな・・・という発見ですよね。これは自分の領域の問題で時間配分をこの時に学んだのです。普通の主婦なら一日の大半を社会や家庭に没頭させ、家事もそこそこ頑張るのでしょうがキャロは別の意識を光らせることで時間消費を生かせるぞ?とそう思ったのです。彼を応援しても結果、良くないこともあるだろう。ならば期待を自分に賭けるという生き方です。もちろん表面では応援しますが、彼の出世も望まないし、早くいい地位になども考えません。好きなだけやらせようと思いました。唯一の趣味マージャンも同位。彼が築いてきた人生に自分は突然横から入り込んだわけですから・・・。色々縛ることもおかしい。しかし直属上司の家を訪ねることにしたんです。前とは違う人物。彼は温厚でやはり答えは同じでした。本人の問題だと言われるのです。このことも相当の月日ばれなかった。よほど口の堅い人物だったのでしょう。上司から諫言してもらいどうにか道を切り開くということが無理だとはっきりわかったから気持ちもスッキリして自分の時間配分にいそしむことが出来たのかもしれません。