イエローダイヤ・マン《標榜編》〔88〕いきなり姉からメールが来てびっくりする。シロバイバイクでマラソンランナーを轢いたユメを見たのだという。なんていう馬鹿だろう。そんなことがあるわけない。しかし気持ちはわからないでもない。誰にも彼にもいいたくなる気持ちが少しは理解出来てやれやれだった。びびっているとき、とんでもない事件に遭遇したとき、誰かに話して一服するというこころの段取りは理解出来るがなぜ職場関連だったのだろう。笑ったもののとほほではなくこれはトポポン♪ユメで良かったケースだろう。今年の大学箱根駅伝でも怖い場面はあった。マラソンランナーはそこまで見れる心状態ではなくフラフラしながら走る場面もなきにしもあらず、そこでの配慮は今後に課題を残したケースになるだろう。しかし俺は姉のユメの一件で凄い連想に及ぶ。今のアメリカだ。すべての言論人がモノを言えなくなっている。いや、言えはするのだ。しかし全部反故にされている極めて深刻な状況下。ここまで大統領令がすぐさま適用とは法律の脆弱部位を思わずにおられない。新大統領がすぐ適用出来るなど思っていなかった俺たち。しかも頭のいいIT企業までとんでもない窮地に追い込まれるという事態で俺はダルビッシュや他の大リーガーへ及ぶ難題を想像して頭が痛くなった。ここまでやるとは誰も想像だにしなかった。もちろん悪い意味でだ。