俺は十九年、この家に住んでいる。満十九年を迎えるのは三月だ。俺は間取りを考えるときに、あいつの部屋なんかを考えなかった。一階和室は俺の主寝室。それに入ってはいないあいつでイビキが原因だということは家族みんなが衆知でそれを直すことが先決なのに真剣に改善しようとはしてこなかった。いびきが病気だとは俺は思ってはいないからだ。そしてこの十九年の間に二年だけ俺は他の新聞を取ったことがあった。毎日新聞だ。しかもあいつは五年を契約し炬燵の下に敷く暖房マットをもらっていた。これは炬燵の電源が要らず重宝するわ~っていっていたが俺はある日恐ろしいカラクリに気が付く。炬燵を付ける方が逆に電気代は安い!!俺は辞めさせることに動いた。このマットを返せばいいことだ。しかし世の中はそうは問屋が卸さない。するとどうだろ?あいつは残りの三年を自分の実家に押し付けて親に毎日新聞を取らせたのだ。頭は悪くないな!って俺は誉めてやった。これなら誰も傷つかない。俺は通算十七年間、西日本新聞を購読して今回更新を迎えた。更新アイテムは一ヶ月購読料無料とお米が五キロ。しかも長崎のブランド第一人気の米なのだ。デルスカイしておこう。泣く子も黙る長崎ブランドだ。