イエローダイヤ・マン《標榜編》〔62〕俺はホンモノの恋愛など自分が出来る予感が沸かない。恥ずかしいが母の姿が最高として俺の中で位置を占めていてこれ以上となると難しい。ある意味母が完璧だった。そこは嬉しいことなのに俺の成長に関与はなかった。完璧に近い母はニッポン語でそつがない・・・と表現出来るかと思う。恵まれた母の人生はこれからだ・・・という気はするし一介の俺など足元にも及ばない。第一、俺は母の中のそういった社会に向ける目線をどれだけ杷握していたのか?というと皆無でその日その日をぶらぶらと生きる以外にはなく、俺が本当に焦ったのは警察を辞めてからだった。そんなに簡単にはいかないのが転職トラバーユで俺は馬油がなぜニンゲンに大事なのかがざっぱりわかった次第だ。潤滑油のようになめらかな処世術が時には人生には必要で、俺は同じ言葉でも安倍総理が言うと全然違う・・・効果があるな!!と改めて見直すのだった。常在戦場だ。俺はいきなりWBCの現況が気になる。アメリカはどのような布陣を敷いて来る?そして周辺野球強国は?ハーパーやトラウトは代理人声明がすでに出されていて出場の機会はないようで俺は寂しい。この二名が外れることによって、しかし出れる選手もある。人生の機微逆転をうま味に取らないといけない場面になる。