俺は茄子の焼いたものを今朝頂く。焼きナスで、酢醤油で頂くが味噌汁に入ったナスよりも俺は好きで、鉄板で焼いたナスも実はそれ以上にスキなのだ。調理方法でこうして同じ食材でも変化することが人間育成には関与でヒントになる。俺はきめ細かな経済感覚を持つ女性が好きで、皮を剥くときにそこに、少しでも実が残っていたら嫌な方だ。しかしキャロルは第二次世界大戦も終わって十一年経って生まれた人類。戦前戦後の食糧難を知らない。知らない人間に何を言って聞かせてもわからないわけではないが、俺は本当に衣食すべてに困窮していた。住はどうにか自分の家だったからこの点だけは恵まれたが・・・。土間と八畳の小さな平家。自分の家を持った人々はすべて思うだろう。毎日磨いて、ずっと新品仕上げにして、家を長持ちさせたいな!って。俺は建築二十年目を来年迎える。この家はぼろぼろだ。しかしそこで、これから毎日整理整頓して頑張るわ!という妻が傍にいればどれ程幸せだろうか。あいつは中々やらない、だからおれは整理整頓する。ただそれだけのことなのだ。デルスカイしておこう。整理正統主義である。☆俺は根本的に自堕落を許さない、キャロルに許しているのは特例☆