ルビー・ウーマン《ジーニアース編》〔156〕小一から小三までは几帳面で半ばヒシテリックなT先生の影響もろに受けキャロルは擬似整理整頓に自分を染め直す努力までしたことを忘れません。先生が月一くらいで始めた机の検査です。これに素直に従えない性癖を持っていたものの整理整頓をきとんとやってればいい話・・・そこでのスッタモンダがありました。自分は叱られない為に整理整頓をやるのか?それとも自分自身が勉強し易い為にそれを徹底するのか?キャロルの場合前者で、それゆえに仕事に掛かれないというジレンマでした。先生のヒステリック度を検査したい気持ちもどこかにあったのでしょう。髪をつかまれて、教室の外に出されたときにやっちまった的な思いはありましたが、整理整頓組が天下を獲る構図がどうしても自分の中で立ち上がってきません。先生は、貴女はダメニンゲン的なことを発するものの動じない自分がやがて怖くなるんです。整理整頓きちんと出来ない人間よりももっと愚かなニンゲンが世の中に出て来ることなどここではまだ、予想だにしていません。キャロルは一緒に教室外へ出された少年をしげしげと見つめ雑談するんですね。