俺がチクリと相手を刺して死ぬのはまるで蜂。普通なら絶対いえないことを堂々と妻にいうっていうとき俺は蜂になる。それにならないと相手に何も言えないこと事態恥ずかしいこと、将来を危ぶまれることだが、俺は勇気を持って予告蜂になる。それでも相手はのほほんとして全然窮地に追い込まれないどころか逆にキャロル正論をかましてくる。でも俺にはやつの心が見えるのだ。三十年暮らしてやっとこさ、やっこさんの心がわかるようになった。なんで整理整頓出来ないの?私ってほんまもんの馬鹿とちゃう?これでは主婦としてオチコボレ!!って。俺もそこで、しめしめと思えばいいものをぼちぼちやればいいのでは?と後ろに下がる。なんでそうなるのか俺に訊いても俺もわからない。六十の還暦になってもやつは全然頭が若くてドヤ顔なのだ。こんな人間にしたのは半分は俺の責任もある。甘やかしたからだ。デルスカイしておこう。甘やかし温存した結果だ。