サファイア・マン《かけがえのない男編》〔60〕親はどんなことがあってもまず子供を守ります。動物の世界サバンナでもそうです。弱肉強食の世界でも親は天敵から生まれたばかりの赤ちゃんを必死で守ろうとする。父も同じ心根でいたのです。弱肉教職。これはケサボイにしておきましょう。親というものしかし、限度あります。相手は県立高校の教師陣なのです。日参するうちにキャロルの父でも萎えることはあったでしょう。毎日ではなく週一は父は来ていた。これを週参という新語で出しておきましょう。父の怒りはむろんキャロへも向ってきます。家庭教師つけようか?わからないならとことん中学のときの数学に戻るんだ、過去教科書ガイドを徹底的に復習するんだ!と。キャロルは中学二年でとんでもない挑戦をしていたのです。どこまで番数を落とすことが出来るのか?キャロルは全く勉強をしないならどうなるかを自分の身を通して実験していたのです。番数を百番圏外まで落として初めてどうして?そんなに下がったの?って言って来た。それでもマグレで悪かったんでしょ?和田さんは優秀だから!って。自分でもフシギだった。中学で最も重要な二年次の数学に頑張ることをしなかった・・・それが高1で自分にもろに降りかかってきたことで後続の法則を樹立します。