ルビー・ウーマン《ジーニアース編》〔148〕もしもこの担任が三年間も変わらず受け持つなどということが最初からわかっていたならキャロルは萎えていたかもしれませんが、二年生への進級のときには担任のままかも?っていうのはかなりあって、三年次への進級のときにこのまま受け持つということがわかったときに、さすがのキャロルも固唾を飲み込むのです。スパルタそのものの鼻息がキャロルのこころを逆撫でしていたし、その原因になったものが眼鏡事件でした。眼の検査で、視力が相当進んでいたキャロルは眼鏡をかけてきなさい!とそう指導されていたにもかかわらず、断固拒否していたのです。眼鏡は耳に掛ける部位がゴムになっていて、それこそ顔にフィット出来ていれば考えもしましたが、鼻が低いキャロには上手く止まりません。しかも容姿が完全に損ねられる危険性があって、行動力満載のキャロには不適合なシロモノで、この眼鏡を掛けてどうこうということは考えきれず、実は・・・眼鏡を掛けなさい!といわれたことを深刻には捉えず、ただ、うやむやにしていたことも事実で、かなり頻繁に先生に注意を受けるようになっていく。キャロルはそれが原因でノイローゼ気味になってしまう、ケサボイしておきましょう。マイローゼです。相談せず自分の中でスッタモンダすること。