ルビー・ウーマン《ロイヤル・ボックス編》〔106〕その時に体育館で演奏した学生はもうひとり・・・。その女子はクシコスポストを弾き、この二曲、相反する曲想に対比にこころが嵐の前の静けさになるんですね・・・。大好きだったバレーボールも自分のこころを射止め、それなりに頑張ったけれど、自分はこの二曲を一ヶ月で弾けるようになるのでは?とそう見込みを入れます。なぜ?一週間ではなく一ヶ月だったのでしょう。五年もピアノの練習をサボっていたのです。それなりのツケが指にきているだろうし、今までやって来たピアノもソナチネを卒業した時点で止まったままだったからです。しかしキャロルは全く別の構想を抱いていたのも事実です。自分は人様の楽曲を弾いて終わる音楽家ではないミュージシャンをこころの理想としていたことです。その為にこの二曲を制覇することがすこぶる大切なことに気がつきます。まずは、ゆっくりした花の歌の練習に掛かります。この曲を弾き始めると、母が大層喜んで、もう何も要らないのよ?というくらいに側ではしゃぐんですよね・・・。女性とお茶と音楽・・・。切っても切り離せないし、ここでキャロルはこころの中にお城を打ち立てるんですね。楽曲を次々にピアノピースを購入して自分のレパートリーを増やしていこう~って。母にはクラシック以外に印象深い楽曲がありました。お瀬戸のひなたで鳴いてる雀~あ~れは小雀、ひとりぼっち~っていうイントロ・・・。