サファイア・マン《面白い男編》〔45〕和光さんの才能は今でいうと知名度ある女優さんのような派手さにあったし、そのワンピースも彼女の定番でキャロルが自分の服装をきちんとしたいな!っていうお手本にもなる生地でした。いつでも私のグループに入っていいのよ、貴女がヘルプをこなせる自信があるなら来て頂戴な?キャロルが嬉しかったのは完全追放されてはいない・・・という安堵で、もう片方の派閥からは敵対でした。それでも、この和光さんは自分を拾い上げようとしてくれているんだ・・・という処の光明。一筋でしたが貴重な道しるべでした。若者の高慢で、二十六歳のキャロルがいつでも明日にでも人生は光り輝く!!と思い違いをしていたのは事実です。そういった思い上がりも今振り返るとまぶしい位に歳を重ねて謙虚になっています。食を得るということは職を得るで、当時その飲食業で金銭を得ながらもキャロルは全然別の思いに囚われていたことを記述しておきましょう。私の詩歌にファンは付くのか?私の楽曲は大衆を感動させうるのか?の二点についてです。実際、ラウンジとかで弾くと拍手はぱらぱら。自分でも焦ってしまいます。キャロルと同じ立場に現在置かれピアノを弾く仕事をしている方々も同位に研究していると思うんです。ヒット曲を自分なりの技量やアレンジで弾くのも市場成功例と言えますよね。