ルビー・ウーマン《黎明編》〔102〕それはそうと容子が九月の1本目のマッチを擦ったな?はい、びっくりしました、デグローム投手は他の沢山の優れた投手達と同位だとばかり思っていましたがそこが裏切られた・・・。脇田大佐、ショックはわかる、しかし結局勝ち投手にはなれなかった、相当残念だったのでは?そうですね、容子は応援に熱が入っていましたから。それでも負け投手にはならなかった、それを讃えた今回のマッチ擦り、ここにはどういった戦略が?それは俺なりに分析しています。ほう・・聞かせてはもらえないだろうか?まったりした言い方ですが、昨日のマーリンズはみんなが闘いに殉じていくという姿勢だった、殉じるというとちょっとおおげさかもしれませんが、プラド選手を皮切りにほぼ全員が火の玉になっていた、それはなぜだと?それはこの投手からまだ這い上がれないでいたからだろう?そうです、デグローム投手はマーリンズに対してまだ負けがなかった・・・それで、ゴードン選手も最後の打席で自身のバント失敗をあれだけ嘆いた・・・。あの温厚な選手があれ程、自分の失策をくやしがる、ただ事ではなかったな・・・。要約すれば、マーリンズには爆発力が潜在してあったという嬉しい快挙。ほお、これはこれからのニッポンの快進撃にヒントを与える好材料だな?おっしゃる通りです!