サファイア・マン《おもしろい男編》〔35〕これからは仮名でいきましょう。昨今かまびすしいのは、個人の人権でそこへの配慮要る。キャロルも家族に配慮します。検索して、これは消してくんない?って子供達から指摘され消去したのも随分ある。たまたま読んでいることがあるんです。例えば連結しているときに子供の目に触れることがあって、こっちは嬉しいリンクなんですが、子供にとってはけしからん!となる。でも子供達は寛容で、お母さんのことやお父さんのことを書く分は目を瞑るって。それ以外はダメらしくてネオナチ子供検閲がすでに掛かっています。これは由々しいことではありません。仮名の方がこのコーナーも長生き出来るし、ことなきをLでしょう。乙姫部長はキャロルを最初に面接した部長で、長所欄にピアノと書き込みあるのを見て、凄いですね~って。そこにも素晴らしいグランドピアノ。キャロルは店二階玄関左に西洋武者〔甲冑〕が立っているのにまず驚いたくらいですから調度品に金をかけていた。総勢ホステスいれたら四十名はいたのでは?キッチンは狭かったですが味は逸品でした。おつまみで鶏のから揚げを食べたときにすぐにわかりました。テンヤものではない衣でした。乙姫部長はピアノを暇な時間弾いてもいいのでは?ともちかけますがキャロルは断ります。嫌な想い出があったからです、諫早駅馬車でわんわん泣きながらピアノを弾いて、あのときに顧客から、どうしたの?何があったの?って。ホステスならちょっと失礼しますう!と言ってトイレに行けますから。